Shopify ウィッシュリスト
「Fish Wishlist」× LINE連携で
お気に入り商品の再入荷通知を自動化
Shopifyでウィッシュリスト(お気に入り)機能を導入したいけれど、「新しいお客様アカウント」に対応したアプリが見つからない。そんなお悩みを抱えていませんか?
今回ご紹介する「Fish Wishlist(魚 ウィッシュリスト)」は、新しいお客様アカウントに対応し、さらに無料プランでもShopify Flowトリガーが使える注目のアプリです。
この記事では、Fish Wishlistの特徴と、LINE連携アプリ「CRM PLUS on LINE」を組み合わせて、「お気に入り商品が再入荷した瞬間にLINE通知を送る」という施策をノーコードで実現する方法を解説します。
あわせて読みたい:Shopify「新しいお客様アカウント」とは?従来版との違い
「新しいお客様アカウント」の基本機能や従来版との違いについては、まずこちらの記事でご確認ください。
1. 「Fish Wishlist」とは?3つの特徴
「Fish Wishlist」は、Native App Co社が開発したウィッシュリストアプリです。Shopifyアプリストアでは「魚 ウィッシュリスト」というユニークな日本語名で表示されており、「Built for Shopify」認定を取得しています。
最大の強みは、Shopifyのネイティブ機能(メタフィールド、Theme Sections、Checkout Extensibility、Shopify Flow)をフル活用している点です。サードパーティのサーバーに依存せず、高速かつ安定した動作を実現しています。
▼商品ページの「お気に入りボタン」
*❤リストに追加済み!

▼リストからカート追加も簡単

▼プロフィールページ
お客様はここでも登録済みのお気に入り商品を確認できます。
主な3つの特徴
| 特徴 | メリット |
|---|---|
| 「新しいお客様アカウント」にネイティブ対応 | 新しいお客様アカウントのマイページ上でウィッシュリストをシームレスに表示・管理できます。ログインなしでお気に入り登録した商品も、アカウント作成後に自動で引き継がれます |
| データはShopifyのメタフィールドに保存 | ウィッシュリストデータはすべてShopify管理画面の顧客メタフィールドに保存されます。外部サーバーへの依存がなく、データの所有権はストア側にあります |
| 無料プランでもShopify Flowトリガーに対応 | 「お気に入り登録時」や「お気に入り商品が再入荷した時」をきっかけに、自動化ワークフローを起動できます。KlaviyoやCRM PLUS on LINEなどのマーケティングツールと連携可能です |
無料プランの内容
Fish Wishlistの無料プランには、以下の機能が含まれています。
- 最大100人の顧客まで対応
- 顧客ごとに複数のウィッシュリスト作成が可能
- Shopify Flowトリガー対応
- Klaviyo連携
まずは無料プランで基本機能を試し、顧客数が増えてきたら有料プラン($48/月〜)への移行を検討するのがおすすめです。
2. なぜ「お気に入り」×「LINE再入荷通知」が効果的なのか
ウィッシュリストに登録された商品は、お客様が「欲しい」と思った商品です。その商品が在庫切れで購入できなかった場合、再入荷のタイミングで通知を送れば、高い確率で購入につながります。
メールとLINEの違い
再入荷通知は通常メールで行うことが多いですが、メールには以下のような課題があります。
- 開封されるまでに時間がかかる: 顧客が能動的に開封しないと読まれない
- 迷惑メールフォルダ: 重要な通知が迷惑メールに入り、気づかれないケースがある
- 他のメールに埋もれる: 多くのメールを受信している場合、見逃される可能性が高い
一方、LINEで再入荷通知を送ることで、「スマホに通知が届く → 即座に気づく → その場で購入」というスムーズな流れを作ることができます。
ウィッシュリスト × LINE再入荷通知のメリット
お客様が「本当に欲しい」と思った商品の入荷情報を、最適なタイミングでお届けできます。不特定多数への一斉配信ではなく、「その商品をお気に入りに登録した人だけ」に送るため、配信コストを抑えながら高いコンバージョン率が期待できます。
3. 実現する仕組み:Shopify Flowで2つのアプリをつなぐ
連携の仕組みはシンプルです。Shopifyの無料自動化アプリ「Shopify Flow」を使って、2つのアプリの機能を橋渡しします。
Shopify Flowでの処理の流れ
1. トリガー(きっかけ):Fish Wishlist
「ウィッシュリストに入っている商品の在庫が復活した」ことを検知
⬇
2. アクション(実行):CRM PLUS on LINE
「該当のお客様のLINEに再入荷通知メッセージを送信」
在庫が復活しても、ウィッシュリストにその商品を登録していないお客様には通知はいきません。お気に入り商品を登録しているお客様のみに限定されています。
この連携により、手動でリストを作成して配信する手間なく、「お客様が本当に欲しいタイミング」で自動的にメッセージを届けることができます。
LINE配信には「ID連携」が必須
LINE配信を行うには、お客様がShopifyアカウントとLINEアカウントを紐づけている(ID連携済み)必要があります。ID連携が完了しているお客様にのみ、LINEでのパーソナライズ配信が可能です。
あわせて読みたい:Shopify LINE連携の「ID連携」と「友だち追加」の違い
LINEでのパーソナライズ配信に必須となる「ID連携」の仕組みと、「友だち追加」との違いについて解説しています。
4. 簡単な3ステップ設定の流れ
具体的な設定の流れを見ていきましょう。
ステップ1:Fish Wishlistをインストール・設定
Shopifyアプリストアから「Fish Wishlist」をインストールします。テーマへのウィジェット追加は、Shopifyのテーマエディタから数クリックで完了します。
アプリは在庫状況を自動で監視しており、在庫切れ商品が再入荷したタイミングを検知します。
ステップ2:Shopify Flowでワークフローを作成
Shopify Flowの管理画面で、以下のようにブロックを組み立てます。
- トリガー: Fish Wishlistの「Wishlist Item Back in Stock」を選択
- 条件: 顧客タグに「line」が含まれる(ID連携済みの顧客のみ)
- アクション: CRM PLUS on LINEの「LINEでFlex Messageを送る」を選択
ステップ3:LINEメッセージの内容を設定
CRM PLUS on LINEの機能を使って、送信するメッセージの内容を設定します。商品画像付きのカード型メッセージ(Flex Message)を使えば、商品のビジュアルも一緒に訴求でき、クリック率がさらに高まります。
*Fish Wishlistが用意している変数を使うことで、商品名、商品URLや商品画像などLINE配信のなかに取り込み、自動で各商品との紐づけ・反映が可能です。
▼ ウィッシュリスト商品が再入荷した際のLINE配信例
「今すぐチェック」ボタンで商品ページに遷移、
もしくはプロフィールページへ遷移させることもできます
Shopify Flowの利用可能プラン
Shopify Flowは、ベーシックプラン以上で追加料金なしで利用可能です。どのプランでもFlowトリガーを活用したLINE連携施策を実装できます。
5. よくある質問(FAQ)
Q1: 「新しいお客様アカウント」でもウィッシュリストは使えますか?
A: はい、「Fish Wishlist」は、新しいお客様アカウントのマイページ上でウィッシュリスト機能を利用できます。
Q2: LINEで再入荷通知を送るには何が必要ですか?
A: 「Fish Wishlist」に加え、LINE連携アプリ(CRM PLUS on LINEなど)と、それらを繋ぐ「Shopify Flow」アプリが必要です。また、お客様側でLINEのID連携が完了している必要があります。
Q3: Fish Wishlistの無料プランでもShopify Flowトリガーは使えますか?
A: はい、Fish Wishlistの無料プランでもShopify Flowトリガーを利用できます。無料プランでは最大100人の顧客まで対応しており、Klaviyo連携も含まれています。
Q4: 設定にプログラミング知識は必要ですか?
A: いいえ、Shopify Flowはビジュアルエディタで操作できるため、パズルを組み合わせるような感覚で設定できます。コードを書く必要はありません。Shopify Flowの設定には少し知識・経験が必要かもしれません。
Q5: Klaviyoとも連携できますか?
A: はい、Fish WishlistはShopify Flowを通じてKlaviyoとも連携可能です。ウィッシュリスト登録や再入荷などのイベントをKlaviyoに送信し、メールマーケティングの自動化に活用できます。無料プランでもKlaviyo連携は利用可能です。
Q6: ウィッシュリストのデータはどこに保存されますか?
A: Fish Wishlistのウィッシュリストデータは、Shopify管理画面の顧客メタフィールドに保存されます。外部サーバーに依存しないため、データの所有権はストア側にあり、セキュリティ面でも安心です。
6. まとめ
この記事では、Shopifyのウィッシュリストアプリ「Fish Wishlist」とLINE連携アプリ「CRM PLUS on LINE」を組み合わせた、お気に入り商品の再入荷通知をLINEで自動配信する方法をご紹介しました。
Fish Wishlistの強み
- 新しいお客様アカウント対応: Account Portalウィジェットでシームレスにウィッシュリストを表示
- 無料プランでもShopify Flow対応: 最大100顧客まで無料で利用可能
- データはメタフィールドに保存: 外部依存なし、データの所有権はストア側
- Built for Shopify認定: パフォーマンスと品質が保証
「お気に入り」というお客様の"欲しい"気持ちを逃さず、LINEの即時性で"購入"に繋げる。ぜひこの組み合わせで、新しい自動追客の仕組みを取り入れてみてください。
アプリストア:Fish Wishlist(魚 ウィッシュリスト)【Built for Shopify】
新しいお客様アカウントに対応したウィッシュリストアプリ。無料プランでもShopify Flow対応。
アプリストア:CRM PLUS on LINE
ShopifyとLINEを連携し、ID連携やセグメント配信、Flex Message配信を実現するアプリです。
次のステップへ:あなたのストアに最適な「再入荷通知」を設計しませんか?
この記事で、ウィッシュリストとLINEを組み合わせた自動化の可能性をご理解いただけたかと思います。
しかし、「Shopify Flowの設定方法が分からない」「どんなメッセージを送れば効果的?」「他にどんなLINE施策ができる?」といった疑問もあるかもしれません。
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