ShopifyのLINE連携アプリ
「CRM PLUS on LINE」とは？

ShopifyストアでLINEを活用したいけれど、「どのアプリを使えば、お客様一人ひとりに合ったアプローチができるのだろう？」と悩んでいませんか。

結論から言うと、Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」は、Shopifyの顧客データとLINEを連携させる機能を基盤として、LTV（顧客生涯価値）向上を実現するための最適なソリューションです。

この記事では、「CRM PLUS on LINE」が持つID連携、自動化、コミュニケーションといった中核機能を網羅的に解説し、あなたのShopifyストアでLINE連携の効果を最大化する方法を明らかにします。

1. アプリの基盤：ID連携によるデータ統合

「CRM PLUS on LINE」が提供する多くの施策の基盤となるのが、Shopifyの顧客データ（会員IDや購買履歴）とお客様のLINEアカウント情報を紐づける「ID連携」です。ID連携によってお客様が「誰」であるかをLINE上で正確に把握できるため、一人ひとりの顧客に合わせたメッセージ配信が可能になり、ブロック率の低下と費用対効果の向上に繋がります。

正確な顧客データの活用

ID連携が実現すると、Shopifyに蓄積された顧客データに基づいた柔軟なセグメント配信が可能になります。

顧客タグの自動付与: ID連携を完了した顧客には、Shopifyの顧客管理画面で「line」タグが自動付与され、LINE連携者のみを対象としたキャンペーン配信が容易になります
顧客メタフィールドの活用: 「誕生日」や「お気に入り店舗」といった独自の情報を取得し、Shopifyの顧客メタフィールドやタグに保存して、セグメント配信に活用できます
Shopify顧客セグメントとの連携: Shopifyで作成した動的な顧客リスト（例：初回購入者）を、LINE配信の条件として利用できます
データの一元管理: 取得したデータはShopifyの顧客情報に一元化されるため、他のShopifyアプリとも連携が可能です

2. ワークフロー自動化（Shopify Flow連携）

本アプリの強みは、Shopifyのデータと連携した自動配信機能の充実度にあります。Shopifyベーシックプラン以上で利用可能な「Shopify Flow」と組み合わせることで、「もし○○が起きたら、LINEで通知する」というワークフローをノーコードで簡単に実現できます。

主要な自動配信の例

機能	概要	配信される条件	費用
チェックアウトリマインド	決済画面まで進んで離脱したお客様へ、カゴ落ちリマインドを自動配信します	LINEのID連携者で、チェックアウトを離脱した時	Freeプランから利用可能
カートリマインド	カートに商品を入れたまま離脱したお客様へリマインドします	LINEのID連携者で、カートを離脱した時（チェックアウト未到達）	Standardプランから利用可能
再入荷通知	品切れ商品が再入荷した際に、通知希望者にLINEで自動通知します	閲覧した商品の在庫復活をリアルタイムに更新して配信されます	Standardプラン以上
購入/発送完了通知	注文完了や発送完了時に、詳細な情報をLINEで自動通知します	Shopify Flowで伝票番号を含めるなどカスタマイズ可能です	Shopify Flow連携で実現
ID連携時クーポン	お客様がID連携を完了したことをトリガーに、限定クーポンを自動送信できます	ID連携を起点としたステップ配信として設定可能です	Freeプランから利用可能
閲覧商品リマインド	ユーザーが閲覧したまま離脱した商品を、リアルタイムでリマインド配信します	過去1週間以内に閲覧したが未購入のID連携ユーザーに配信されます	Standardプラン以上
支払い期限リマインド	支払いが完了していないお客様へ、支払期限のリマインドをLINEで自動送信します	Shopify Flowと連携して実現します	Shopify Flow対応プラン

▼実際のLINE配信例 ➔もっと見る

3. 高度なLINEコミュニケーション機能

「CRM PLUS on LINE」は、LINE Messaging APIを利用することで、LINE公式アカウントの標準機能では難しい、よりリッチなメッセージ配信や顧客体験を提供します。

Flex Messageの配信

HTMLのようにレイアウトを自由にカスタマイズできるメッセージ形式です。画像、ボタン、テキストを組み合わせ、ブランドイメージに合わせたデザイン性の高いメッセージ（レシート風、カードタイプなど）を作成できます。専用のシミュレーターやテンプレートも用意されています。

リッチメニューの柔軟な制御

リッチメニューはLINE経由の売上を左右する重要な導線です。本アプリでは、タブで表示を切り替えたり、ID連携の有無や購入回数といったShopifyの顧客情報に基づいて、ユーザーごとに異なるメニューを自動で表示させたりすることが可能です。

顧客サポート機能

ID連携済みのユーザーからLINEで問い合わせがあった際、管理画面上で「どの会員か」を特定した状態で、顧客情報に基づいたスムーズな返信対応が可能になります。

4. ID連携促進と成果の可視化

顧客データを活用するには、まずID連携をしていただく必要があります。そのための導線強化と、施策の成果を可視化する機能も充実しています。

ID連携促進のための導線強化

サンクスページ: 購入完了後のお客様に対し、「LINEで発送通知をお届け」といったメリットを提示し、連携を促す絶好のポイントです
マイページ: 既存会員向けに、マイページにLINE連携ボタンを設置できます
友だち追加経路分析（オプション）: 店舗やWebサイトなど、経路ごとにQRコードを発行し、どこから友だち追加されたかを分析できます

費用対効果の可視化

ダッシュボード機能では、ID連携ユーザー数の推移や、各メッセージ配信経由の売上、CVRなどを一覧で確認できます。直接の購入だけでなく、メッセージがきっかけとなった間接的な売上貢献も計測可能です。

5. Shopify Plusマーチャント向け高度機能

Shopifyの最上位プランであるShopify Plus利用者向けには、より高度なOMO（Online Merges with Offline）施策を実現するAdvancedプランが提供されています。

機能	概要	備考
LINEログイン	LINEを含む6種のソーシャルログインをセキュアに導入できます。会員登録と同時に友だち追加・ID連携を完了させられます	Shopify PlusのMultipass APIを利用するためAdvancedプラン限定です
デジタル会員証	LINEミニアプリを利用し、店頭・EC共通のデジタル会員証をLINE上で簡単に発行・提示できます	Shopify Plusと外部サービスをベースとしたパッケージで提供されます
流入経路の自動取得	店頭のQRコード経由などで会員登録された際、その登録経路（店舗名など）を自動で取得し、顧客情報に反映できます	店舗ごとのセグメント配信などに活用できます