Shopアプリが日本語に対応
今のうちに整えておきたい
ストア側の設定
Shopifyで作られたストアで買い物をすると、決済画面に紫色の「Shop Pay」のボタンが出てくることがあります。同じ紫色のアイコンで提供されているのが、Shopifyの買い物アプリ「Shop」です。
Shopアプリ自体は以前からありましたが、これまで日本語には対応していませんでした。2026年9月、このShopアプリが日本語で使えるようになり、Shopifyのヘルプセンターでも、Shopの対応言語に日本語が加わっています。
出典:Shop について(Shopify ヘルプセンター)
日本ではまだ知っている人が少なく、使っているお客様も多くはありません。ただ、Shopifyが力を入れている領域でもあるので、これからShopアプリで買い物をするお客様は増えていくと考えられます。
私も日本語対応を知って、スマートフォンにShopアプリを入れ、興味のあった商品を1つ買ってみました。この記事では、使ってみて便利だと感じたことと、ストアオーナーとして今のうちに整えておきたいことをまとめます。
1. Shopアプリとは
Shopは、Shopifyが提供しているお客様向けの買い物アプリです。2020年に、配送追跡のアプリ「Arrive」と決済の「Shop Pay」をまとめる形で生まれました。お客様は無料で使えます。
アプリでできることは、大きく分けて3つです。
- Shop Payで支払う
- 注文した荷物の配送状況を確認する
- Shopifyで作られたストアの商品を探して買う
よく混同されますが、Shop Payは決済方法の名前で、Shopはアプリの名前です。Shopアプリの中で支払うときに、Shop Payが使われます。
対応言語は段階的に増えてきていて、今回、日本語もその中に入りました。2026年1月の時点では「日本語は未対応」と紹介されていたので、この半年ほどで変わったことになります。
出典:Shopアプリとは?基本の使い方から配送追跡・トラブル対処法まで(playbit)
▼ストアの商品ページに表示される「shopで購入」ボタン

2. 実際に買い物をして、便利だと感じたこと
ここからは、お客様の立場で使ってみて感じたことです。
支払いがすぐに終わる
ふだんShopifyのストアで買うときは、その都度クレジットカードの情報を入れて決済していました。Shopアプリに支払い情報を登録しておくと、カード番号や住所を入れ直さずに、そのまま決済できました。
お客様にとっては、決済画面で手が止まる場面が減ります。初めてのストアで買うときほど、この差は大きいと感じました。
荷物がいまどこにあるかが分かる
購入したあとは、アプリの中で配送状況を確認できます。発送元から、いま荷物がどのあたりにあるのかを、地図の上で追うことができました。
「いつ届くのか」をお客様が自分で確かめられるので、問い合わせをしなくても安心して待てます。なお、配送状況がどこまで表示されるかは、配送業者や、ストア側で追跡番号を登録しているかによって変わります。
ほかの商品や、ほかのストアにも出会える
アプリの中では、キーワードで商品を探したり、買った商品に近い、別のストアの商品を見たりできます。お客様からすると、ストアを1つずつ訪れなくても、似た商品を見比べられる場所です。
Minis(ミニ)という機能
使っていて面白かったのが「Minis」です。Shopアプリの中で動く小さな買い物の体験で、Shopのヘルプでは、クイズ、買い物ができる動画、バーチャル試着、おすすめ商品のまとめなどが例に挙げられています。
Minisは、Shopify、またはShopifyパートナーの開発者が作り、Shopの審査を経てアプリに追加されます。商品の情報はストアのカタログから自動で読み込まれるため、ストア側で特別な準備をしなくても、自分の商品がMinisの中に出てくることがあります。どのMinisが表示されるかは、時期や地域によって変わる場合があります。
出典:Interactive shopping experiences with Shop Minis(Shop ヘルプセンター)
▼Shopアプリの中のMinisの一覧(画面はスウェーデン語表示です)

3. ストアオーナーから見たShopアプリ
ストアが掲載の条件を満たしていると、ストアと商品は自動でShopアプリに載り、Shopifyの管理画面に「Shop」の販売チャネルが表示されます。何もしなくても載ってはいますが、どう見せるかは、ストア側で整えることができます。
自分のストアのページを見やすくする
Shopアプリの中には、ストアごとのページ(Shop Store)があります。Shopチャネルからは、ページのヘッダー(ロゴ、背景、キャッチコピー)、コレクション、ナビゲーション、絞り込みなどを設定できます。
私のストアで買ってくださったお客様が、Shopアプリから私のストアのページを開いたとき、商品がカテゴリごとに分かれて並んでいれば、次の商品を探しやすくなります。オンラインストアの内容は自動で同期されますが、そのままの並びがアプリの中でも見やすいとは限りません。
出典:Customize your Shop Store(Shopify ヘルプセンター)
別のストアで買ったお客様にも、見つけてもらう
Shopアプリの良さは、自分のストアで買ってくれたお客様だけでなく、別のストアでShopを使って買い物をしたお客様にも、自分のストアや商品が表示されることです。
Shopチャネルには、アプリ内での購入や、アプリ内で見つけてもらうこと(ディスカバリー)に関する設定があります。ここがオフになっていると、せっかくShopに載っていても、新しいお客様の目には入りにくくなります。どの設定をどう組み合わせるかは、商品のジャンルや、ストアの方針によって変わります。
注意:Shopに載るには条件があります
- Shopify Paymentsが有効になっている必要があります
- Shopの掲載ガイドライン(Shop Merchant Guidelines)を満たしている必要があります
- 条件を満たしたかどうかの反映には、最大48時間ほどかかることがあります
管理画面にShopチャネルが見当たらない場合は、まずこの条件から確認してみてください。
「Shopチャネルのどこから設定すればいいか分からない」「自分のストアが見つけてもらえる設定になっているか不安」という場合は、現状の整理からサポートします。
4. オーナー自身も、一度Shopで買ってみる
ここまでの設定は管理画面から行いますが、管理画面を見ているだけでは、お客様にどう見えているかは分かりにくいところがあります。
そのため、ストアオーナー自身も、一度Shopアプリで買い物をしてみることをおすすめします。私も実際に買ってみて、決済や配送追跡の流れ、ほかのストアの見せ方を、お客様と同じ画面で確かめることができました。
買い物をしながら、次のような点を見ておくと、自分のストアで整えたいところが見えてきます。
ロゴや背景、キャッチコピーが、オンラインストアと同じ印象で伝わっているか。
コレクションの順番やカテゴリの分け方が、アプリの中でも自然に見えるか。
自分のストアから発送した荷物が、アプリの中でどこまで追えるか。
同じジャンルのストアが、どんな並びや写真でストアページを作っているか。
5. 今のうちに整えておきたい理由
Shopアプリは新しい機能ではありません。以前からあったものの、日本ではまだ知られておらず、使われる機会も多くありませんでした。
一方で、Shopifyはここ数年、Shopアプリに機能を足し続けています。対応言語を増やし、Minisを開発者に公開し、今回の日本語対応にもつながっています。日本語で使えるようになったことで、日本のお客様がShopアプリで買い物をする機会は、これから増えていくと考えられます。
使うお客様が増えてから慌てて整えるよりも、今のうちに、ストアページの見え方と表示の設定を確認しておくほうが落ち着いて準備できます。どこまで作り込むかはストアの状況によって変わりますが、まずは一度アプリを開いて、自分のストアがどう見えているかを確かめるところから始めてみてください。
6. よくある質問(FAQ)
Q1: ShopアプリとShop Payは同じものですか?
A: 別のものです。Shop Payは決済方法の名前で、Shopifyのストアの決済画面に紫色のボタンで表示されます。Shopは買い物のためのアプリで、アプリの中で支払うときにShop Payが使われます。
Q2: お客様はShopアプリを無料で使えますか?
A: はい。Shopアプリはお客様が無料でダウンロードして使えるアプリです。
Q3: ストア側で、Shopアプリに載せるための申し込みは必要ですか?
A: 申し込みの手続きはありません。Shopify Paymentsが有効になっているなど、Shopの掲載条件を満たしていると、ストアと商品が自動でShopアプリに載り、管理画面にShopチャネルが表示されます。Shopチャネルが見当たらない場合は、条件を満たしているかを確認してみてください。
Q4: Shopアプリ経由で入った注文は、どこで確認できますか?
A: ふだんの注文と同じく、Shopifyの管理画面の注文一覧に入ります。販売チャネルが「Shop」として記録されるので、どこから入った注文かを見分けられます。
Q5: 日本ではまだ使っているお客様が少ないのに、今から設定する必要はありますか?
A: 急いで大きく作り込む必要はありません。ただ、Shopアプリは設定しておかないと、お客様から見えにくいままになる部分があります。使うお客様が増えてから慌てないように、ストアページの見え方と表示の設定だけでも、今のうちに確認しておくことをおすすめします。
7. まとめ
Shopアプリが日本語に対応し、日本のお客様にとっても使いやすいアプリになりました。お客様側では、支払いの手間が減り、荷物の場所が分かり、ほかのストアの商品にも出会えます。
この記事のポイント
- Shopアプリは2026年9月に日本語で使えるようになった
- お客様側では、すぐに終わる決済、地図で見られる配送追跡、ほかのストアの商品やMinisとの出会いが便利
- 条件を満たすストアは自動で載るが、ストアページの見え方はShopチャネルで整えられる
- 別のストアで買ったお客様にも見つけてもらえるよう、表示の設定を確認しておく
- オーナー自身も一度Shopで買い物をして、お客様と同じ画面を見ておく
日本ではまだこれからのアプリですが、だからこそ、今のうちに整えておくと落ち着いて迎えられます。
Shopアプリでの見せ方についてお悩みはありませんか?
この記事で、Shopアプリの便利な点と、ストア側で整えておきたいことについてはご理解いただけたかと思います。
しかし、「自分のストアでは何から設定すればいいのか」「今の設定で新しいお客様に見つけてもらえているのか」「ほかの施策とどう優先順位をつければいいのか」といった疑問も残っているかもしれません。
こんなお悩みはありませんか?
- 「Shopチャネルは表示されているけれど、どこを触ればいいか分からない」
- 「自分のストアのページが、アプリの中でどう見えているか確かめられていない」
- 「Shopアプリも含めて、お客様との接点を整理し直したい」
具体的にどのあたりを今のうちに設定しておけばよいか分からないときは、お問い合わせからご相談ください。
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