Shopify新お客様アカウント:
FormsとAL CustomerMetaSyncで
会員登録時の情報取得を実現する方法
2026年2月26日、Shopifyは「従来のお客様アカウント」の廃止を発表しました。これに伴い、多くのストアが「新しいお客様アカウント」への移行を検討されていることと思います。
しかし、移行を進める中で一つの課題に直面しているオーナー様も多いのではないでしょうか。それは、「会員登録時に誕生日やメルマガ同意、利用規約の同意などを取得できなくなってしまった」という問題です。
なぜ顧客情報を取得するのか?
顧客情報の取得は、単なるデータ収集ではありません。その先にある「お客様との関係づくり」が本当の目的です。
顧客情報を活用してできること
- 誕生日情報 → バースデーメールやLINEでお祝いメッセージを送信し、リピート訪問のきっかけを作る
- アンケート回答 → 顧客理解を深め、商品開発やマーケティング施策に活かす
- 興味関心データ → パーソナライズされた情報配信で、お客様との継続的なコミュニケーションを実現
機能やツールの使い方も大切ですが、「何のために情報を取得するのか」「取得した情報でどんな顧客体験を提供したいのか」というゴールを意識することが、成功の鍵となります。
この記事では、無料の純正アプリ「Shopify Forms」とカスタマイズアプリ「AL CustomerMetaSync」を併用して、会員登録時の情報取得を実現する方法を、実際のデモサイトの画面とともに解説します。

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サンキューページで顧客データ収集:AL CustomerMetaSync解説
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Shopify「新しいお客様アカウント」アプリ:おすすめアプリ3選と選び方
AL CustomerMetaSyncを含む、新しいお客様アカウント向けカスタマイズアプリの比較はこちら。
1. 新しいお客様アカウントで失われる「情報取得」の機能
従来のお客様アカウントでは、テーマのLiquidコードを編集することで、会員登録フォームに以下のような項目を追加することが一般的でした。
- 誕生日(バースデークーポン配信のため)
- メルマガ購読への同意
- 利用規約・プライバシーポリシーへの同意
- 興味のあるカテゴリ
- 性別
しかし、新しいお客様アカウントでは、アカウント作成画面(ログイン画面)に独自の入力項目を追加することができません。ログイン方法がメールアドレス+認証コードのシンプルな形式に統一されたため、従来のような「登録と同時に追加情報を取得する」導線が使えなくなったのです。
従来版からの移行で影響を受けるストア
特に以下のような運用をしていたストアは、移行にあたって代替手段を検討する必要があります。
- 会員登録時に誕生日を取得し、バースデークーポンを自動配信していた
- 会員登録フォームでメルマガ購読の同意を取っていた
- 利用規約への同意を会員登録の条件にしていた
2. 解決策:Shopify Forms + AL CustomerMetaSyncの併用
この課題を解決するためにおすすめなのが、「Shopify Forms」と「AL CustomerMetaSync」を併用する方法です。
Shopify Formsとは
Shopifyが提供する無料の純正アプリです。ポップアップやインライン形式でフォームを表示し、メールアドレスの収集と同時に、顧客のメタフィールドへデータを保存することができます。
Shopify Forms
Shopify純正のフォーム作成アプリ。無料で利用可能。ポップアップやインライン形式でメール収集と顧客情報の取得が可能です。
AL CustomerMetaSyncとは
新しいお客様アカウントのマイページやサンクスページを拡張できるアプリです。顧客のメタフィールドの内容をプロフィールページに表示し、お客様自身で確認・編集できるようにします。
AL CustomerMetaSync
新しいお客様アカウント対応。マイページでの顧客情報編集、サンクスページでのアンケート収集が可能です。
2つのアプリの役割分担
| アプリ | 役割 | タイミング |
|---|---|---|
| Shopify Forms | 情報の「入り口」 ポップアップで初期情報を取得 |
ストア訪問時 |
| AL CustomerMetaSync | 情報の「管理・追加取得」 マイページでの確認・編集 |
ログイン後・購入後 |
この構成で取得できる情報
- メールアドレス(メルマガ購読への同意)
- 誕生日(生年月日)
- 利用規約・プライバシーポリシーへの同意
- その他、顧客メタフィールドに定義した任意の情報
3. 実際の動作イメージ
デモサイトで実際にこの構成を試した画面をご紹介します。
① Shopify Formsのポップアップで情報を入力
ストア訪問時にポップアップが表示され、お客様に情報を入力してもらいます。ここでは、姓名・メールアドレス・生年月日・利用規約への同意を取得しています。また会員登録時にクーポンをお渡しする特典も画像でご案内しています。
▼Shopify Formsのポップアップ画面
このフォームから登録すると、Shopifyの顧客データが作成され、同時にメタフィールドにも情報が保存されます。また、メールアドレスはマーケティング同意済みとして登録されます(もし同意しない場合には、ログイン後にお客様自身でプロフィールページより変更可能です)。
② 管理画面で顧客データを確認
Formsから登録されたデータは、Shopify管理画面の顧客詳細ページで確認できます。
▼Shopify管理画面の顧客詳細ページ
顧客メタフィールドに「規約の同意」「生年月日」が保存され、マーケティングの欄には「メール登録済み」と表示されています。
③ プロフィールページで情報を確認・編集
お客様がログイン後、マイアカウントに相当するプロフィールページで自分の情報を確認・編集できます。AL CustomerMetaSyncのアプリブロックを追加することで、メタフィールドの内容を表示・編集可能にしています。また今回のアップデートにより、利用規約ページなどのリンクも追加することも可能です。
▼ログイン後のプロフィール画面
「お誕生日登録と利用規約のご確認」セクションには、Formsで入力した生年月日と規約への同意が表示されています。また、「メルマガ購読への同意」セクションでは、メール購読のON/OFFを切り替えることができます。
④ チェックアウトとアカウントエディタでの設定
AL CustomerMetaSyncのブロックは、Shopifyの「チェックアウトとアカウントエディタ」から追加します。
▼チェックアウトとアカウントエディタの設定画面
プロフィールページの「メイン」エリアに「Customer Metafield Collector」や「Marketing Preferences」のブロックを追加することで、プロフィールページに情報編集機能を持たせることができます。
4. この構成の注意点
Shopify Forms + AL CustomerMetaSyncの構成は便利ですが、いくつかの注意点があります(2026/03/11 時点)。
注意点
-
Formsを経由しない顧客には情報が取得できない
ポップアップを閉じてしまったり、直接ログインページからアカウントを作成した顧客には、誕生日やメルマガ同意などの追加情報は取得できません。その場合は、お客様自身がログイン後にプロフィールページから情報を入力・更新する必要があります。 -
100%の情報取得率は難しい
すべての顧客がFormsから登録してくれるわけではないため、取りこぼしが発生することは避けられません。サンクスページでのアンケートなど、複数のタッチポイントを用意することをおすすめします。 -
「会員登録」ではなく「メルマガ登録」として認識されやすい
Formsのポップアップは「クーポンをもらうためのメルマガ登録」として認識されることが多いため、フォームの文言やデザインで「アカウント作成」であることを伝える工夫が必要です。
5. こんなストアにおすすめ
Shopify Forms + AL CustomerMetaSyncの構成は、以下のようなストアに特におすすめです。
おすすめのストア
-
従来のお客様アカウントから移行するストア
これまで会員登録フォームで誕生日やメルマガ同意を取得していた運用を、できるだけ近い形で継続したい場合 -
ポップアップでログイン方法の変更をお知らせしたいストア
「パスワードではなく認証コードでログインするようになりました」という案内のポップアップと同時に、情報を取得したい場合 -
無料でできる範囲で対応したいストア
Shopify Formsは無料のため、コストを抑えながら情報取得の導線を確保したい場合 -
サンクスページでもアンケートを取りたいストア
AL CustomerMetaSyncはサンクスページにもブロックを追加できるため、購入後のアンケート収集も行いたい場合
6. よくある質問(FAQ)
Q1: Shopify Formsは無料で利用できますか?
A: はい、Shopify FormsはShopifyが提供する純正アプリであり、無料でご利用いただけます。
Q2: Formsを経由せずに直接ログインした顧客の情報はどうなりますか?
A: Formsを経由せずに新しいお客様アカウントで直接ログインした場合、誕生日やメルマガ同意などの追加情報は取得できません。その場合は、お客様自身がログイン後にプロフィールから情報を入力・更新する必要があります。
Q3: 従来版のお客様アカウントでもこの構成は使えますか?
A: Shopify Forms自体は従来版でも使用可能ですが、AL CustomerMetaSyncは「新しいお客様アカウント」専用のアプリです。プロフィールページでの情報編集機能を持たせる場合は、新しいお客様アカウントへの移行が必要になります。
Q4: すでに登録済みの顧客がFormsから入力した場合、データはどうなりますか?
A: 入力されたメールアドレスが既存の顧客情報と一致する場合、新しい情報(メタフィールドのデータなど)は既存のプロフィールに統合されます。重複してアカウントが作成されることはありません。
7. まとめ
新しいお客様アカウントでは、会員登録時に追加情報を取得することが標準機能では難しくなりました。しかし、Shopify Formsを「情報の入り口」として活用し、AL CustomerMetaSyncを「情報の管理・拡張」として併用することで、従来に近い形での情報取得が可能になります。
この記事のまとめ
- 新しいお客様アカウントでは、ログイン画面に独自の入力項目を追加できない
- Shopify Forms(無料)でポップアップを表示し、メルマガ登録と同時に誕生日・利用規約同意を取得
- AL CustomerMetaSyncでマイページに情報編集機能を追加し、お客様自身で確認・更新できるようにする
- Formsを経由しない顧客には情報が取得できないため、100%のカバーは難しい点に注意
従来のお客様アカウントから移行を検討されている方は、ぜひこの構成を参考にしてみてください。
また、取得した誕生日情報をLINEで活用したい場合は、以下の記事も参考になります。
あわせて読みたい:Shopify「従来のお客様アカウント」が廃止へ
廃止の概要や移行スケジュールについてはこちらをご覧ください。
新しいお客様アカウントへの移行についてお悩みはありませんか?
この記事でShopify FormsとAL CustomerMetaSyncを使った顧客情報取得の構成はご理解いただけたかと思います。
しかし、「自社の運用に合わせた具体的なフォーム項目の設計がわからない」「取得したデータをどう活用していいか悩んでいる」「新しいお客様アカウントへの移行手順に不安がある」といった疑問も残っているかもしれません。
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