Shopifyストア分析に「目標設定」機能が登場!
季節イベントに向けた活用法を解説
2026年4月27日、Shopifyのストア分析機能に待望の「目標設定(Targets)」機能が追加されました。
これまでは「売上を見る」「前月と比較する」といった過去データの確認が中心でしたが、この新機能により「目標を設定し、達成率をリアルタイムで確認する」という、より能動的なストア運営が可能になります。
導入支援先でも早速活用!
この機能が発表された翌日、私が導入支援をしているクライアント様にさっそくご説明し、設定をお願いしたところ、大変喜ばれました。
ちょうど母の日の施策を実施する前でしたので、早速3つほど目標を設定され、現在は実績データを収集している段階です。
どのようなマーチャント様やストアオーナー様にも設定しやすい機能であり、無料で利用できるShopifyのデフォルト機能ですので、ぜひ多くのストアの皆様にご活用いただければと思います。
この記事では、目標設定機能の基本的な使い方から、日本の季節イベントに合わせた具体的な活用例まで、詳しく解説します。
1. 目標設定機能とは?できることを整理
目標設定(Targets)機能は、Shopifyのストア分析画面から利用できる新機能です。特定の指標に対して目標値を設定し、達成状況をビジュアルで確認できます。
設定できる要素
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 指標(Metric) | 総売上、純売上、注文数、コンバージョン率、セッション数など数十種類から選択 |
| フィルター | 販売チャネル、商品、地域などで絞り込み可能(1目標につき1フィルターまで) |
| 目標金額・数値 | 達成したい具体的な数値(例:50,000円、500件、3%など) |
| 期間 | 週/月/四半期/年、またはカスタム期間(最大2年先まで設定可能) |
主な特徴
- ビジュアルゲージ:達成率が円形ゲージでリアルタイム表示され、進捗が一目でわかります
- ダッシュボード表示:ワンクリックでストア分析のトップ画面に目標カードを固定表示できます
- 目標一覧(Target Index):複数の目標を一覧で管理できる専用ページが用意されています
- いつでも編集可能:期間終了後でも目標値の編集ができ、振り返りにも活用できます
利用条件
無料で利用可能
- Shopifyベーシックプラン以上で利用可能
- 追加料金は一切かかりません
- アプリのインストールも不要です
2. 目標の作成手順(ステップバイステップ)
目標の作成は、Shopify管理画面から数ステップで完了します。
ストア分析画面を開く
Shopify管理画面の左メニューから「ストア分析」をクリックします。画面右上にある「目標を作成」ボタンをクリックします。

指標を選択する
「指標」メニューから、目標として追跡したい指標を選択します。おすすめの指標が表示されるほか、カテゴリ別に検索することもできます。
よく使われる指標の例:
- 総売上(Gross sales)
- 純売上(Net sales)
- 注文数(Orders)
- コンバージョン率(Conversion rate)
- セッション数(Sessions)

フィルターを追加する(任意)
必要に応じて、フィルターを追加して目標の対象を絞り込みます。
フィルターの例:
- 販売チャネル:オンラインストアのみ
- 商品:特定のコレクション
- 地域:日本国内のみ

目標金額と期間を設定する
「目標金額」欄に達成したい数値を入力し、「期間」メニューから目標期間を選択します。
プリセット(週/月/四半期/年)のほか、カスタムで任意の日付範囲を指定することもできます。最大2年先までの期間を設定できます。

ダッシュボードに追加して保存
「ダッシュボードに追加」をオンにすると、ストア分析のトップ画面に目標カードが表示されます。設定が完了したら「保存」をクリックします。

保存後、目標の達成状況がビジュアルゲージで表示され、達成率・現在値・目標値・残り日数がリアルタイムで確認できるようになります。
3. 日本の季節イベントに合わせた目標設定の具体例
日本では、季節ごとにさまざまな商戦やイベントがあります。それぞれのイベントに向けて、具体的な目標を設定しておくことで、施策の効果測定がスムーズになります。
📌 母の日(5月第2日曜日)
設定例
| 指標 | 総売上 |
| フィルター | コレクション「母の日ギフト」 |
| 期間 | 4月20日〜5月12日(母の日当日まで) |
| 目標金額 | 300,000円 |
ポイント:母の日の約3週間前から需要が高まるため、早めに期間を設定するのがおすすめです。
📌 お中元シーズン(6月〜7月)
設定例
| 指標 | 注文数 |
| フィルター | 商品タグ「ギフト」 |
| 期間 | 6月1日〜7月15日 |
| 目標数 | 150件 |
ポイント:お中元は地域によって時期が異なるため、広めの期間設定がおすすめです。
📌 ブラックフライデー・サイバーマンデー(11月第4金曜〜)
設定例
| 指標 | 純売上 |
| フィルター | 販売チャネル「オンラインストア」 |
| 期間 | 11月28日〜12月2日(2026年の場合) |
| 目標金額 | 500,000円 |
ポイント:BFCMはShopifyにとっても重要な商戦です。Shopifyのストア分析には、BFCMの期間をプリセットで選択できる機能もあります。
📌 クリスマス・年末商戦(12月)
設定例
| 指標 | コンバージョン率 |
| フィルター | なし(ストア全体) |
| 期間 | 12月1日〜12月25日 |
| 目標 | 3.5% |
ポイント:年末はアクセスが増えるため、売上金額だけでなく「コンバージョン率」を目標にすることで、サイトの購買効率を意識した運営ができます。
📌 福袋・初売り(1月)
設定例
| 指標 | 総売上 |
| フィルター | コレクション「福袋」 |
| 期間 | 1月1日〜1月3日 |
| 目標金額 | 200,000円 |
ポイント:福袋は期間が短いため、リアルタイムで達成率を確認できるこの機能が特に有効です。
4. 売上以外にも!幅広い指標で目標設定
目標設定機能で設定できるのは、売上や注文数だけではありません。ECサイトの成長に関わるさまざまな指標に対して目標を設定できます。
売上・注文以外の活用例
| 指標 | 活用シーン |
|---|---|
| セッション数 | 広告やSNS施策の効果測定として、サイト訪問者数の目標を設定 |
| ブログのセッション数 | コンテンツマーケティングの成果を測定。記事更新のモチベーション維持にも |
| 平均注文額(AOV) | アップセルやクロスセル施策の効果測定 |
| リピーター率 | 顧客のロイヤルティ向上施策の効果測定 |
| カート追加率 | 商品ページの改善効果を測定 |
こんな使い方も
例えば、「ブログ記事を月に4本更新して、ブログセッション数を月間5,000まで伸ばす」といった、コンテンツ施策の目標設定にも活用できます。売上に直接つながる指標だけでなく、将来の売上につながる「先行指標」を追跡することで、より戦略的なストア運営が可能になります。
5. 目標設定のコツと注意点
効果的な目標設定のコツ
① 前年実績を確認してから設定する
Shopifyのストア分析では、前年同期間との比較データを確認できます。目標設定の前に、前年の実績を確認し、「前年比◯%増」を計算した上で具体的な数値を設定しましょう。
② 複数の目標を組み合わせる
1つのイベントに対して、複数の切り口で目標を設定すると、より立体的に成果を把握できます。
例:母の日キャンペーン
- 目標1:母の日コレクションの売上 300,000円
- 目標2:新規顧客の注文数 50件
- 目標3:オンラインストアのコンバージョン率 2.5%
③ ダッシュボードに常に表示しておく
「ダッシュボードに追加」をオンにしておくと、ストア分析を開くたびに目標の達成状況が目に入ります。日常的に意識することで、目標達成に向けたアクションを取りやすくなります。
注意点:現時点での制限
- 成長率での設定は不可:「前年比10%増」のような成長率・ペーシングでの目標設定には対応していません。具体的な数値で設定する必要があります
- フィルターは1つまで:1つの目標に対して、フィルターは1つしか設定できません。複数条件で絞り込みたい場合は、複数の目標を作成してください
- ストア単位の管理:複数ストアを運営している場合、目標はストアごとに個別に設定・管理する必要があります
6. よくある質問(FAQ)
Q1: 目標設定機能はどのプランで使えますか?
A: Shopifyのベーシックプラン以上であれば、追加料金なしで利用できます。
Q2: 「前年比10%増」のような成長率での目標設定はできますか?
A: 現時点では、成長率やペーシング(進捗率)での目標設定には対応していません。固定の金額や件数のみ設定可能です。前年実績をストア分析で確認した上で、「前年比10%増」に相当する具体的な数値を計算して設定してください。
Q3: 設定した目標は後から編集できますか?
A: はい、いつでも編集可能です。期間が終了した後でも、振り返りのために目標値を調整したり、メモとして残しておくことができます。
Q4: 複数の目標を同時に設定できますか?
A: はい、複数の目標を同時に設定・管理できます。「Target Index(目標一覧)」ページで、すべての目標を一覧で確認できます。イベントごとに複数の切り口で目標を設定することで、より詳細な分析が可能です。
Q5: 目標をダッシュボードに表示するにはどうすればいいですか?
A: 目標作成時に「ダッシュボードに追加」をオンにするか、作成後に目標の詳細画面から「ダッシュボードに追加」ボタンをクリックしてください。ダッシュボードに表示された目標カードは、ストア分析のトップ画面を開くたびに確認できます。
7. まとめ
Shopifyストア分析に追加された「目標設定(Targets)」機能は、ストア運営をより能動的にする便利なツールです。
この記事のまとめ
- 2026年4月にリリースされた新機能で、ベーシックプラン以上なら無料で利用可能
- 売上、注文数、コンバージョン率など数十種類の指標に対して目標を設定できる
- 達成率がビジュアルゲージでリアルタイム表示されるため、進捗が一目でわかる
- 母の日、ブラックフライデー、年末商戦など、季節イベントごとの目標管理に最適
- 売上以外にも、ブログのセッション数やコンバージョン率など幅広い活用が可能
どのようなマーチャント様やストアオーナー様にも設定しやすい機能ですので、ぜひ次のイベントに向けて、目標を設定してみてください。
目標を「見える化」することで、日々のストア運営がより戦略的になり、チーム全体のモチベーション向上にもつながります。
ストア分析や目標設定についてお悩みはありませんか?
この記事でShopifyの目標設定機能の使い方はご理解いただけたかと思います。
しかし、「自社のストアではどのような目標を設定すべきかわからない」「季節イベントに向けた施策全体を相談したい」「ストア分析の他の機能も活用したい」といった疑問も残っているかもしれません。
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