特集記事

  • #shopify
  • #お客様アカウント
Shopifyが「従来のお客様アカウント」の廃止を発表

Shopify「従来のお客様アカウント」廃止へ:
新アカウントへの移行で変わること

Shopifyから重要なアップデートが発表されました。2026年2月26日、Shopify Changelogにて「従来のお客様アカウント(Legacy customer accounts)」の非推奨化と、将来的な完全廃止がアナウンスされています。

管理画面にこのような表示はありませんか?

▼従来のお客様アカウントを使用している場合

もしShopify管理画面の「設定 > お客様アカウント」の項目にこのバナーが出ている場合、あなたのストアは現在、廃止予定の旧式のシステムを使用していることになります。

「急にバナーが出てきて驚いた」「何をすればいいのか分からない」というストアオーナー様も多いかと思います。この記事では、まず今回のアップデートで何が起きているのか、そして「新しいお客様アカウント」に移行することで何が変わるのかを整理して解説します。

Shopify新しいお客様アカウントと従来版の違いを解説した記事

1. 「従来のお客様アカウント」提供終了の概要

今回の発表により、Shopifyは「従来のお客様アカウント」を非推奨(deprecated)とし、以下のステップで廃止を進めることを明らかにしました。

  • 2026年2月:新規ストアおよび未使用の既存ストアへの提供が終了
  • 今後の予定:技術サポートや機能アップデートも終了
  • 2026年後半:完全廃止の日付がアナウンスされる予定

つまり、現在古いアカウント形式「従来のお客様アカウント」を使っているストアは、将来的に必ず「新しいお客様アカウント」へ移行する必要があります。

▼「従来のお客様アカウント」


お客様は、会員登録後に【メールアドレス】と【パスワード】で、マイページ(マイアカウント)へログインする方式。


ログイン成功すると、マイページ(マイアカウント)にアクセスできます。

▼「新しいお客様アカウント」


お客様は、会員登録不要で【メールアドレス】を入力し、【ワンタイムコード】を受け取りログインする方式。(画像はShop Pay有効の場合)


ワンタイムコードを入力したメールアドレスで受け取る


認証コードを使ってログインし、【プロフィールページ】にアクセスできます。


2. 「新しいお客様アカウント」と「従来」の違い

最も大きな違いは、お客様がストアにログインする方法です。従来の「パスワードを覚えておく」方式から、より安全で手間のかからない「パスワード不要」な方式へと変わります。

項目 従来のお客様アカウント 新しいお客様アカウント
ログイン方法 メールアドレスとパスワード メールに届く6桁の認証コード
セキュリティ パスワードの使い回しリスクあり ワンタイムコードによる高い安全性
カスタマイズ Liquid(コード)で自由に変更可能 アプリ拡張機能(ノーコード)で変更
B2B対応 非対応 対応済み
ソーシャルログイン 非対応 Google、Facebook、Shop Pay対応



3. 移行によって得られるメリット

「今まで通りでいいのに」と感じるかもしれませんが、新しいアカウントへの移行には、ストア運営者とお客様の双方にメリットがあります。

主なメリット

  • パスワード忘れによる離脱を防止:「パスワードを忘れてログインできない」という問い合わせや、購入の断念が減少します
  • セキュリティの向上:ワンタイムコード方式により、アカウント乗っ取りなどのリスクを低減できます
  • ソーシャルログインの活用:GoogleやFacebookアカウント、Shop Payでのスムーズなログインが可能になります
  • セルフサービス機能の充実:お客様自身で返品リクエストを行ったり、B2B注文を利用したりできるようになります

4. 移行時の注意点:カスタマイズの扱い

オーナー様にとって、最も注意が必要なのが「デザインや機能のカスタマイズ」です。

従来のアカウントでは、テーマのコード(Liquid)を編集することで自由にマイページをカスタマイズできました。しかし、新しいお客様アカウントではセキュリティを担保するため、テーマコードを直接編集することができません。

その代わり、Shopifyアプリを使用して「アプリブロック」を配置するノーコード形式でカスタマイズを行います。例えば、誕生日情報、性別、メルマガ購読の有無、領収書発行アプリなどを、プロフィールページ内に組み込むことができるようになっています。

新しいお客様アカウント対応の主なアプリ

すでに多くのアプリが新しいお客様アカウントに対応しています。以下は代表的なカスタマイズアプリです。

アプリ名 主な機能 こんなストアにおすすめ
MFアカウント プロフィール欄のカスタマイズ、バナー表示 バランス型でコスパを重視したいストア
AL CustomerMetaSync サンキューページでの顧客データ収集 入力率を最大化したいストア
Howdy 顧客タグによるプロフィールページの出し分け 画像バナーなどでデザイン重視したいストア
新しいお客様アカウント対応カスタマイズアプリ3選

移行前に確認すべきこと

  • 現在のマイページにどのようなカスタマイズを施しているか
  • そのカスタマイズは新しいアカウントでアプリ等で代替できるか
  • 使用中のアプリが新しいお客様アカウントに対応しているか

*この他にも移行前に確認すべき事項はいくつかあります!

CRM PLUS on LINEが新お客様アカウント対応の解説記事

5. よくある質問(FAQ)

Q1: 「従来のお客様アカウント」はいつ使えなくなりますか?

A: 2026年2月より新規ストアでの提供は終了しており、既存ストアについても2026年後半に完全廃止の日時が案内される予定です。具体的な日付は今後Shopifyより発表されます。

Q2: 移行すると今のお客様のデータは消えてしまいますか?

A: いいえ、お客様の購入履歴やプロフィールデータはそのまま保持されます。お客様が次回ログインする際に、パスワードの代わりに認証コードを入力するだけで、スムーズに移行が完了します。

Q3: 今すぐ「アップグレード」ボタンを押しても大丈夫ですか?

A: 「アップグレード」ボタンを押すと、そこ日にちから30日間は、猶予期間として「従来のお客様アカウント」と「新しいお客様アカウント」の設定変更を戻す事が可能です。こちらに関しては、より詳細な内容を後日に別記事として取り上げます。

Q4: 費用はかかりますか?

A: Shopifyの標準機能としての移行自体に費用はかかりません。ただし、特定のカスタマイズを再現するために有料アプリが必要になるケースはあります。

Q5: 移行するとパスワードは不要になりますか?

A: はい。新しいお客様アカウントでは、メールアドレスに送信される6桁の認証コードを使用してログインする「パスワードレス方式」が標準となります。


6. まとめ

Shopifyの「従来のお客様アカウント」廃止は、ECサイトのセキュリティと使いやすさを向上させるためのアップデートです。しかし、マイページのカスタマイズ方法が大きく変わるため、事前の準備が欠かせません。

今すぐやるべきこと

  • 管理画面の「設定 > お客様アカウント」を確認し、警告バナーが出ているか確認する
  • 現在の会員登録、ログインページおよびマイページで行っているカスタマイズをリストアップする
  • 使用中のアプリが新しいお客様アカウントに対応しているか確認する

まずはご自身のストアの管理画面を確認し、どのようなカスタマイズを現在のマイページで行っているかをリストアップしてみることから始めましょう。

Horizonテーマ LINE連携を促すサイトデザインのアイデア

お客様アカウントの移行についてお悩みはありませんか?

この記事で「従来のお客様アカウント」の廃止と、新しい形式への変更点についてはご理解いただけたかと思います。

しかし、「自社のカスタマイズは維持できるのか?」「どのアプリを使えば理想のマイページになるのか?」といった疑問も残っているかもしれません。

こんなお悩みはありませんか?

  • 「管理画面に警告が出ているが、何から手をつければいいか分からない」
  • 「現在のLiquidカスタマイズを新しいアカウントでどう再現すべきか」
  • 「LINE連携などの外部機能への影響が心配」

Shopify運用・改修専門とする私が、
あなたのストアに合ったスムーズな移行プランの作成をお手伝いします。

※無料相談会では、押し売りは一切ありません。
あなたのストアの現状をお聞きし、最適な施策を一緒に考えます。

0 comments

Leave a comment

Please note, comments need to be approved before they are published.

よく読まれている記事