LINEの定期配信を自動化!
「Message Managerの繰り返し配信」と
「Shopify Flowのスケジュール実行」の違いと使い分け
定期的なキャンペーン案内やお客様へのリマインドなど、LINEのメッセージ配信を自動化して日々の運用作業を減らしたいと考えたことはありませんか?
ShopifyとLINE公式アカウントを連携している場合、定期配信を自動化する方法は主に2つあります。
- 「CRM PLUS on LINE」アプリの配信ツール「Message Manager」の繰り返し配信機能
- Shopifyの自動化アプリ「Shopify Flow」のScheduled time(スケジュール実行)機能
どちらも「決まった日時にLINEを自動配信する」ことができますが、得意な領域や仕様が異なります。使い分けを間違えると、「思っていた配信ができない」「対象人数が多すぎて処理しきれない」といった問題が起きることも。
この記事では、それぞれの特徴・違い・注意点を比較し、「自社の施策にはどちらが合っているか」がわかる具体的な使い分けについて、実際の導入支援での事例とともに解説します。
あわせて読みたい:Shopify LINE連携の「ID連携」と「友だち追加」の違い
LINE連携の基本である「ID連携」について詳しく知りたい方はこちら。
1. Message Manager「繰り返し配信」の特徴と注意点
「CRM PLUS on LINE」アプリのLINEメッセージやリッチメニュー設定・配信ができるMessage Manager(メッセージマネージャー)の【繰り返し配信】は、直感的な操作で手軽に定期配信をセットできることが魅力の機能です。CRM PLUS on LINEの管理画面から、コードを書かずに設定できます。
▼Message Managerの繰り返し配信設定画面
メリット
- 柔軟なスケジュール設定:「日ごと」「週ごと」「月ごと」「年ごと」から選べ、終了日の指定や回数指定もスムーズに行えます
- イレギュラー時の運用が手軽:稼働中のスケジュールは一覧で確認でき、個別のメッセージ単位で「配信日時の変更」「1回スキップ」「再開」がボタン一つで操作可能
- 対象人数の制限なし:事前に作成したセグメントに対して配信するため、対象人数が数万人規模であっても問題なく一斉送信が可能
- 設定が簡単:Shopify Flowの知識がなくても、管理画面から日本語で直感的に設定できる
注意点:固定メッセージのみ
繰り返すメッセージは毎回「固定の内容」になります。お客様のお名前や、一人ひとり異なる個別のクーポンコード、保有ポイント数などを変数としてメッセージ内に自動で埋め込むことは現状できません。
*Flexメッセージを選択すると、JSONコードでカスタマイズしたデザイン性のあるLINEメッセージをお送りすることは可能です。
2. Shopify Flow「スケジュール実行」の特徴と注意点
Shopify Flowの「Scheduled time」トリガーを使うと、Shopifyのデータをフル活用した、個別のお客様に合わせた定期配信が実現できます。
▼Shopify FlowのScheduled time設定画面
メリット
- メッセージへの変数差し込み:Shopifyの顧客データや注文データを取得(Get data)し、「お客様のお名前」「固有のクーポンコード」「保有ポイント数」などを動的に埋め込むことができます
- 複雑な条件分岐と後続処理:配信した後に「配信済みタグを付与する」、あるいは「過去に3回以上購入している人だけ」など、Shopifyのデータを基にした処理を1つのワークフローで完結できます
- 他のアプリとの連携:ポイントアプリ「どこポイ」など、Shopify Flow対応アプリのデータも活用可能
注意点:処理人数の上限
- 最大100人まで:Shopify Flowの仕様上、1回の実行(データを取得してループ処理できる人数)は最大100人までという制限があります。条件に合致する顧客が多い場合は、スケジュールを複数設定して処理を分割するなどの工夫が必要です
- 処理に時間がかかる:1件ずつ順番に処理を行うため、対象人数によっては実行に時間がかかる場合があります
- 設定がやや複雑:変数の設定やGet dataの使い方など、Shopify Flowの知識が必要です
3. 比較表:どちらを選ぶべきか?
それぞれの機能の強みと制限をまとめると、以下のようになります。
| 比較項目 | Message Manager 繰り返し配信 |
Shopify Flow スケジュール実行 |
|---|---|---|
| 配信内容 | 固定メッセージ (全員同じ内容) |
個別情報の差し込みが可能 (名前、ポイント、クーポン等) |
| 配信対象人数 |
制限なし (数万人規模でも可能) |
1回の実行につき 最大100人まで |
| スケジュール管理 | 一覧で確認 1回スキップも簡単 |
ワークフローのON/OFFで管理 |
| 設定の難易度 | 比較的簡単 直感的に操作可能 |
やや複雑、一部英語 Flowの知識が必要 |
| 後続処理 | 配信のみ | タグ付与、条件分岐など 複雑な処理が可能 |
選び方のポイント
- 全員に同じ内容を送る → Message Manager
- お客様ごとに異なる内容を送る → Shopify Flow
- 対象が100人を超える可能性がある → Message Manager
- 配信後にタグを付けるなど後続処理が必要 → Shopify Flow
4. 実際の活用事例:導入支援先での使い分け
私が導入支援をさせていただいているストアでの、実際の使い分け事例をご紹介します。
📌 事例A:アパレルブランド「毎月のキャンペーン告知」
使用ツール:Message Manager 繰り返し配信
施策内容:毎月15日に「ポイント2倍デー」のお知らせをLINE配信
選んだ理由:
- 全員に同じ内容を送るため、変数差し込みは不要
- 対象が数千人規模のため、100人制限があるShopify Flowは不向き
- 祝日と重なる月は「1回スキップ」で簡単に調整できる
📌 事例B:食品EC「ID未連携ユーザーへの月末リマインド」
使用ツール:Message Manager 繰り返し配信
施策内容:ID連携していないユーザーに対して、毎月末に「ID連携で100ポイントプレゼント」のリマインドを配信
選んだ理由:
- 「ID未連携」というセグメントに対して、固定メッセージを送るだけ
- 対象人数が変動するが、Message Managerなら人数制限を気にしなくてよい
📌 事例C:コスメブランド「誕生月の個別クーポン配信」
使用ツール:Shopify Flow スケジュール実行
施策内容:誕生月のお客様に、お客様ごとに異なる「個別発行のクーポンコード」を記載したバースデーメッセージを配信
選んだ理由:
- クーポンコードがお客様ごとに異なるため、変数差し込みが必要
- 誕生月の対象者は月に数十人程度で、100人以内に収まる
- 配信後に「バースデークーポン配信済み」タグを付与する後続処理も実装
📌 事例D:サプリメントEC「ポイント失効リマインド」
使用ツール:Shopify Flow スケジュール実行
施策内容:当月末に失効するポイントがあるお客様に、「〇〇様、△△ポイントが今月末に失効します」というパーソナライズメッセージを配信
選んだ理由:
- お客様の名前と保有ポイント数を変数として差し込む必要がある
- ポイントアプリ「どこポイ」のデータをShopify Flowで取得
- 対象者が100人を超える可能性があるため、スケジュールをずらして分けて分散実行
5. 使い分けの判断フロー
どちらのツールを使うべきか迷った時は、以下の質問に答えてみてください。
ツール選択の判断フロー
Q1:メッセージにお客様ごとの情報(名前、ポイント、個別クーポン等)を差し込みますか?
- Yes → Shopify Flow(Q2へ)
- No → Message Manager
Q2:配信対象は100人を超える可能性がありますか?
- Yes → Shopify Flowを使うが、スケジュールを分散して設計する必要あり
- No → Shopify Flowで問題なし
Q3:配信後にタグ付与などの後続処理が必要ですか?
- Yes → Shopify Flow
- No → どちらでもOK(運用のしやすさでMessage Managerがおすすめ)
6. よくある質問(FAQ)
Q1: Message Managerの繰り返し配信では、お客様の誕生月に合わせたクーポンを送れますか?
A: はい、可能です。あらかじめ誕生月のセグメントを作成しておき、そのセグメントに対して毎月固定のクーポンコードを配信する設定にすることで実現できます。ただし、お客様ごとに異なる個別クーポンコードを差し込む場合は、Shopify Flowのスケジュール実行をご利用ください。
Q2: Shopify Flowのスケジュール実行で、100人以上に配信したい場合はどうすればよいですか?
A: Shopify Flowの仕様上、1回の処理(データの取得ループ)は最大100人までとなっています。対象者が100人を超える場合は、スケジュールの時間をずらして複数作成し、処理を分割するなどの工夫が必要です。例えば、午前10時と午後2時にそれぞれ実行するなど。
Q3: 途中で定期配信を1回だけお休みすることはできますか?
A: Message Managerの繰り返し配信であれば、管理画面から個別の配信を「1回スキップ」する操作が可能です。Shopify Flowの場合は、一時的にワークフローをオフにするか、条件分岐の設定を調整する必要があります。
Q4: 両方のツールを併用することはできますか?
A: はい、できます。実際に、キャンペーン告知にはMessage Manager、個別クーポン配信にはShopify Flowというように、施策の内容に応じて使い分けているストアも多いです。
Q5: どちらのツールも無料で使えますか?
A: Message Managerの繰り返し配信機能はCRM PLUS on LINEの有料プランで利用可能です。Shopify Flowは、Shopify Basicプラン以上であれば無料で利用できます。
7. まとめ
ShopifyとLINE連携を活用した定期配信の自動化には、それぞれの特徴を理解した上での使い分けが大切です。
この記事のまとめ
- Message Manager 繰り返し配信:固定メッセージを多人数に、手軽に定期配信したい場合に最適
- Shopify Flow スケジュール実行:個別情報の差し込みや後続処理が必要な場合に最適(ただし100人制限あり)
- 「メッセージに個別情報を差し込む必要があるか」「対象人数は100人を超えるか」を基準に選択
- 施策の内容に応じて、両方のツールを併用することも可能
どちらも一度設定してしまえば、日々の運用作業を減らしてくれる便利な機能です。LINEを通じたお客様とのコミュニケーションを、自動化で効率化していきましょう。
あわせて読みたい:どこポイ×LINE連携でポイント通知
Shopify Flowを使った保有ポイント通知の具体例はこちら。
LINEの配信自動化についてお悩みはありませんか?
この記事で、Message ManagerとShopify Flowを用いたLINEの定期配信の使い分けについてはご理解いただけたかと思います。
しかし、「自社の運用フローではどちらを使うべきか迷う」「Shopify Flowの設定方法が難しそう」「対象人数が多い場合の対応方法を知りたい」といった疑問も残っているかもしれません。
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